あいさつ

備えあれば、憂いなし

阪神・淡路大震災を知らない子供たちがまもなく高校を卒業しようとしている。記憶の風化が著しい。高名な物理学者の寺田寺彦はかつて「災害は忘れた頃にくる」と警鐘をならしたが、最近では「災害は忘れる前にくる」といいかえたほうが良いのではないかと思うほど、国内外で地震災害が頻発している。

首都直下地震は、30年以内に70%の確率で起きるといわれている。待ったなしの局面に立たされているともいえる。

防災を挺子にしたまちつくりが各地で進められてきているものの、牛歩のようだ。一方で事前復興の取り組みも、始められだした。復興のプログラムに仮設市街地を組み込む必要性への認識も高まりつつある。

「備えあれば、憂いなし」的な取り組みを、さらに強力に進めなければならない。そのめざす目標は、アメニティとセキュリティのあるまちにしていくことで、それを通じて「ただ豊かだとか、ただおもしろいとかではなく、すべてをひっくるめて美しいまち・地域をつくりあげていく」ことにある。

代表取締役 濱田甚三郎
相談役 濱田甚三郎