7まちづくりの方法を考える
住民等のまちつくり支援、人材育成
暮らしやすく、魅力あるまち、豊かな地域社会を実現していくためには、道路、公園、建築物といったハード面だけでなく、ソフト面の取組みが不可欠です。昨今、地域の課題を、地域住民自身による活動=市民活動により解決しようとする動きが増えてきています。また、こうした活動の担い手がより活躍することが期待されています。
首都研では、これまで培ってきた住民参加のまちづくりの手法を応用して、市民活動とその担い手を応援する取組みや、担い手の育成を支援する取組みを行っています。
- 地域人材育成のための仕組みづくりの検討(条例制定支援、自治体における方針検討支援)
- 市民活動や生涯学習活動に関する住民の意識調査(アンケート/ヒアリング等)
- 市民大学の設立検討支援(設立目的の整理、カリキュラム検討、運営体制の検討など)
- 復興まちづくり訓練や防災まちづくりの普及・啓発イベントの企画・運営支援
- 市民活動や生涯学習に関する講座・講演会等の企画・運営支援
発注者:千葉県浦安市 期間:2008(H20)年度
浦安市民がまちの将来像を話しあった「第2期基本計画策定浦安市民会議」では、社会的課題に関する学習機会を提供することによって、自分らしい地域とのかかわり方を見つけることができる「市民大学」の創設が構想されました。
この構想はその後、市による運営準備会において設立に向けた具体的な検討が行われ、2009(H21)年に「うらやす市民大学」として実現しました。
首都研では、「第2期基本計画策定浦安市民会議」において市民大学のあり方等に関する検討を支援したほか、その後の市民有志によりつくられた「育てあう・学びあう会」の運営にも関わり、カリキュラム内容などの提案の取りまとめを行いました。
発注者:東京都八王子市・東京都立大学 期間:2014(H26)年度 ~ 2019(R1)年度、 2022(R4)年度 ~ 2024(R6)年度
八王子市では、これまでの災害の教訓と市民と協働で実施してきた震災復興まちづくり訓練の成果を踏まえ、2014(H26)年に震災復興に係る行政職員の行動手順書として「八王子市震災復興マニュアル」を策定しました。
このマニュアルを活用して組織としての震災復興対応力を高めるため、東京都立大学と連携して市職員が復興まちづくり計画案(基盤整備、建物再建、生活再建)を作成する訓練を支援し、その成果を活かして元横山町地区や絹ケ丘一丁目地区と協働で実施した震災復興まちづくり訓練を支援しました。また、過去7地区で行われた震災復興まちづくり訓練の成果からまとめられた訓練プログラムの標準フォーマットは、今後の訓練の企画・運営に活かしていくこととされています。
- 東京都港区復興まちづくり模擬訓練
- 東京都港区麻布町会・自治会連合会「再開発と町会・自治会」ワークショップ
- 東京都新宿区([ 共同] 早稲田大学)地域協働復興模擬訓練
- 東京都世田谷区都市復興プログラム実践訓練
- 東京都北区市街地復興セミナー
- 東京都足立区地区復興まちづくり訓練
- 埼玉県八潮市自主防災組織育成研修会
- 神奈川県横浜市職員向け復興まちづくり模擬訓練
- 神奈川県海老名市(仮称)えびな市民大学