3まちの形成の仕組みをつくる
都市計画の見直し
地域地区の指定を通じた土地利用のコントロールは、都市計画の根幹とも呼べる課題です。近年は、特に都市計画道路の整備に伴う沿道の都市計画変更を支援する業務を行っています。当該地区の現況はもとより、都市計画マスタープランなど広域的な計画、住民の意向などを見据えるだけでなく、その変更が地域に及ぼす影響の検証も欠かせません。
首都研では、様々な地区での経験を基に、地域の長期的な将来像を展望しながら、最もふさわしい都市計画の内容を検討します。また、的確な分析資料を提供し、行政内、地域住民、事業者など様々な利害関係者間の合意形成に貢献します。
- 土地・建物等に関する現況調査(上位/関連計画整理、データ整理、現地調査)
- 関係権利者の把握(登記簿等の整理、権利者リスト作成)
- 権利者・居住者の意向把握(アンケート/ヒアリング等)
- まちづくり協議会等の支援(資料作成、会の運営、提言書作成支援)
- 都市計画変更・地区計画の内容検討(変更による影響の検証(既存不適格の発生など)を含む)
- 都市計画手続きの支援(計画図書の作成支援、説明会開催支援、関係機関協議支援、都市計画審議会資料の作成支援等)
- ニュース・パンフレットの発行支援
発注者:東京都世田谷区 期間:2014(H26)~2017(H29)年度
補助52号線(環状七号線~補助128号線の交差部)は、世田谷区若林、梅丘、豪徳寺、宮坂の各町を通過する都市計画道路で、「淡島通り」の延伸部分に位置します。
当該地区は、大部分が第一種低層住居専用地域の閑静な住宅地で、元となる道路がほとんどありません。道路整備に当たっては、住環境を保全しつつ、環境の変化に適切に対応することが求められます。
首都研では、区間の一部が都の木密地域不燃化10年プロジェクトの特定整備路線となり、その後事業認可を受けたことを契機に、整備後の沿道の将来像、用途地域の変更、及び地区計画導入の方向性について検討を行いました。併せて、沿道30mの権利者を対象とした懇談会の開催支援、図書作成など都市計画の手続き支援を行いました(2018(H30)年3月に都市計画決定・変更)。
発注者:東京都杉並区 期間:2010(H22)年度 + 2012(H24)年度 ~ 2016(H28)年度
杉並区の西南部に位置する玉川上水・放射5号線周辺地区は、国の史跡である玉川上水を含む幅員60mの都市計画道路の整備が進められ(2019(R1)年に開通)、2010(H22)年に地元まちづくり協議会から杉並区へまちづくり構想が提出されています。
首都研では、放射5号線沿道等の適正な土地利用や良好な景観形成、安全・安心の実現等、総合的なまちづくりの一環として、用途地域の見直し検討を行うとともに、地区計画の導入、土地区画整理事業を施行すべき区域の見直し、高度地区の変更、及び一団地の住宅施設の廃止などの検討を一体的に行いました(上記5項目は2017(H29)年3月に都市計画決定)。
また、これらの見直し等にあたり、基礎調査や関係権利者へのアンケート調査、まちづくり計画の作成、ニュースの発行、及び関係権利者への説明会や相談会の開催の支援を行いました。
※1966(S41)年都市計画決定/2004(H16)年都市計画変更(幅員が50mから60mに変更)/2005(H17)年事業認可取得
- 東京都世田谷区補助54 号線沿道上祖師谷地区
- 東京都練馬区補助156 号線沿道周辺地区
- 東京都狛江市岩戸北一・二丁目、東野川一丁目周辺地区、一中通り沿道地区