2まちの基盤や公共施設を考える
道路・交通計画
道路や交通広場は都市の骨格となる重要な施設でありながら、首都圏域において都市計画道路・駅前広場の整備率はまだまだ低い状況です。
一方、首都研では既成市街地における幅員4~8m程度の生活道路整備に向けた計画づくり・整備手法の検討等の実績も重ねてきました。都市施設としての道路・駅前広場から身近な生活道路まで、利便性向上・バリアフリーなど機能面や、整備に関係する権利者の生活再建等、様々な側面に配慮しながら、都市の基盤整備に貢献します。
- 道路交通体系検討に関する現況・動向の整理及び課題分析(上位/関連計画、周辺人口、土地利用、各種交通動向、地下埋設物等)
- 道路交通ネットワーク及び周辺土地利用の将来像の検討
- 道路交通体系整備に関する基本方針の検討
- 対象地区内道路等の整備方針・整備イメージ検討
- 道路・駅前広場等の整備計画・基本設計の検討
- 関係権利者対応支援(アンケート/ヒアリング等)
- 周辺住民対応支援(説明会、ワークショップ、オープンハウス等)
- 関係機関協議支援
発注者:東京都武蔵野市 期間:2005(H17)年度~2011(H23)年度
JR中央線連続立体交差事業に伴う武蔵境駅周辺の道路交通の変化を予測しつつ、駅北口広場や側道整備を含めた駅周辺の道路交通体系や道路断面整備の方向性について、自動車交通と自転車及び歩行者交通の総合的な調和のあり方を検討しながら整理し、人に優しい駅周辺の道路交通環境の整備方針・計画の提案を行いました。また、駅周辺地区の道路交通体系の検討結果を踏まえ、駅北口駅前広場の都市計画決定時点からの計画条件の変化への対応方針を整理し、具体的なケーススタディを重ねる中で、武蔵境駅北口駅前広場基本計画の検討・作成を行いました。
武蔵境駅北口広場の計画にあたっては、JR中央線連続立体交差事業に伴う関連側道や南北の都市計画道路の整備のあり方を検討し、警視庁・東京都を始めとする関係機関協議の結果を踏まえながら、駅前広場の概略設計やバスルートの変更、バスバース等の交通施設の配置計画の検討を進めました。また、駅西口改札口の開設計画を踏まえたバスバース配置等の見直しを行うと共に、関係市民団体からの意見・提案を踏まえつつ、基本設計案の検討・作成を行いました。
発注者:埼玉県川口市 期間:2011(H23)年度 ~ 2024(R6)年度
当地区は国の重点密集市街地に位置づけられており、また土地区画整理事業を施行すべき区域ですが一定の都市基盤整備が行われていました。
従前に策定された密集事業の整備計画で位置づけられている主要区画道路(計画幅員8m)・5路線の整備を図るため、土地区画整理事業を施行すべき区域の解除に合わせて定める地区計画においてこれらの路線を地区施設に位置付けるとともに、壁面の位置の制限を定め、拡幅をより確実なものとしました。
また、毎年定期的に沿道地権者を訪問し、協力を得る条件となる個別事情等についてヒアリングを行い、対応するための方策の検討を支援しました。
- 東京都練馬区江古田駅周辺整備構想
- 埼玉県さいたま市大宮駅周辺地区道路整備事業計画
- 神奈川県横浜市防災路線型整備手法検討